【対談企画⑸】リオオリンピック銀メダリスト！太田忍選手の今後の展望とは？
太田忍選手はレスリング選手として、リオオリンピックでは59kg級銀メダルを獲得。
その俊敏な身のこなしから海外では「忍者レスラー」と呼ばれています。
現在ではMMAデビューを経て、総合格闘家として活躍しています。
前回は『太田忍選手のオリンピックでの賞金は！？』というテーマで幼少期のお話やレスリングを始めたきっかけについて伺ってきました。【前回の記事を見る：太田忍選手のオリンピックでの賞金は！？】
今回は「太田忍選手の今後の展望とは？」というテーマで、太田選手の今後の展望と目標について、uFit代表である林ケイスケがインタビュー形式で深掘りしていきます。
他メディアでは決して話さない、太田忍選手の意外なエピソードも盛りだくさんでお届けします！
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太田選手の今後の展望は？
林：太田選手の今後の展望や、選手としてのキャリアの最終目標であったり、これからの選手人生をどう歩んでいきたいのか教えてください。
太田：最終目標はUFCチャンピオンというところを目指していて、今RIZINに出場してますが、日本でそんなに長くやる気はないというか、僕はもう28歳なので、やってあと8年、35歳までだとしても7年くらいしかない。UFCチャンピオンになるのが遅くても35歳くらいじゃないと年齢的にも厳しくなってくるだろうし。
格闘技寿命というのはどんどん伸びてはいるんですけど、ベストパフォーマンスを出せるのはあと5,6年くらいだと思ってるので、その中でUFCにどうアプローチしていくのかっていうのを考えた中で、RIZINでやるのは長くても2年とか。そこからUFCの方にシフトチェンジしていくつもりです。
練習拠点とかも今は日本でやらせてもらってますけど、やっぱりレベルが上がっていくにつれて練習拠点も変えなきゃいけないだろうし。アメリカですよね、今一番進んでいるのは。技術もそうだし設備もそうだし、当然UFCだったら日本っていうよりも海外、アメリカ行ってマネージメント等お願いした方がいいだろうし。一つずつクリアしなきゃいけないですけど、具体的に言ったら2年以内にRIZINのチャンピオンという立場にならなきゃいけないと思ってます。向こう(UFC)からどういうアプローチが来るのか分からないですけど、自分が「出たい出たい」だけだと難しいと思うので、色んな所にアンテナ張っていかなきゃいけないなとは思ってます。
太田忍がUFCを目指す理由とは？
林：なぜUFCで活躍されたいと思ったのですか？
太田：まずはやっぱりMMAの世界のトップはUFCだと思ってて、野球で言うとメジャーリーグですよね。そこでチャンピオンになるっていうのが世界で一番っていう証じゃないですけど、証明だと思っているので、そこのチャンピオン目指すっていうのはMMAやっている以上、必然なことだと思ってます。MMAを始めた時はただ単に2020年のラストに自分の中で良い試合をして爆発させてっていう、あとレスリングを引退して身体がまだ動くしMMAやって知名度上げようって考えだったんですけど、やっていくうちにやっぱりMMAの道で世界のトップを目指したいなって気持ちになってきて、そしたら必然的にUFCのベルトっていうのを取りたい、そこにたどり着きたいっていう目標になりました。
林：お話を伺っていて、根源的にめちゃくちゃ負けず嫌いなんだなって思いました。
太田：そうですね、やるからにはトップを目指した方が良い。ただ趣味でやるっていう人もいるだろうし、それはその人なりのなり方でいいと思うんですけど、僕は競技をやる中で世界のトップを目指さない意味が分からないというか。勝負なので、やるからにはトップを目指した方が良いし、日本でチャンピオンになりたいっていうよりも世界でトップを目指した方が進化も早いだろうし、どこを目指すかによって成長するレベルも変わってくると思うので。日本のトップだけを目指していると日本のトップにもなれないかもしれないけど、世界のトップを目指していたら必然的に日本のトップっていうのは通過点にしか過ぎないので、上を目指すっていうのは僕は本当に大事だと思います。
太田忍がUFCで戦いたい選手とは？
林：それではUFCを目指されている中で戦いたい選手はいますか？
太田：僕はたぶん全然まだMMAファイターとしてはRIZINの中でもトップに入れてないと思うので、トーナメントに出場している選手から上位までをひとつずつ潰していくというか、今年の年末に2021年の年末のトーナメントの準決勝、決勝やっているくらいの選手に勝つくらいのレベルにはなってないといけないと思ってます。
UFCのチャンピオンは今変わってるから、その時は誰か分からないですけど、最終的に自分がベルトに挑戦するときに、チャンピオンに絶対勝てるレベルにいなきゃいけないと思ってるので、そっちに関しては分からないですけど、僕はまだトップじゃないので、ひとつひとつクリアしていくって感じですかね。ひとりずつ潰していく。
太田忍の目指す未来の自分とは？
林：今後の自分自身のブランディングについてはどう考えられていますか？
太田：レスリングをやっていた時からずっと思っていたのが、オリンピックでメダル取りました、世界チャンピオンになりましたっていう選手は沢山いるんですけど、そういう選手って今何やってるかっていったら、地元に帰って教員やるとか大学の職員をやるとか。教員のことを悪く言う訳ではなくて、もちろん小学生高校生の育成の面ではそういう人たちって絶対必要になってくるんですけど、そこになるためにメダルを取りたいかっていったら、あまり目指さないと思うんですよね。
僕の場合はメダルの実績があるからRIZINという場にステップアップできてるわけであって。本来なら格闘技はアマチュアから積み重ねて各団体のDEEP、PANCRASE、修斗ってありますけど、その団体のチャンピオンクラスじゃないとRIZINに出られない。その段階を超えてRIZINっていう舞台に立てるんだよっていうのを見せることが出来たんですけど、それだけだとまだ足りないかなって思っていて、メダルを取ることによって自分がしたいことをドンドンできるんだよっていう、子供が憧れる、メダルを取ったら色んなことができる、こんなかっこいいことが出来るっていう風に憧れるような、こいつみたいになりたいっていうような選手になれればいいんじゃないかなって。
目指されるような、憧れるような選手ってあんまりいないので。僕もあまりいなかったし、小さいころ。レスリングで成功してる選手って誰だろうって分からないんですよ。今だったら吉田沙保里さんが芸能界で出てますけど。もっと違う分野で僕自身もやらなきゃいけないことたくさんあると思うし、格闘技だけじゃなくて格闘技終わった後も色んな道っていうのも示すべきだと思うし。憧れられる、目指してもらえる人間にならなきゃなと。
まとめ
今回は太田忍選手に「太田忍選手の今後の展望とは？」というテーマで、太田選手の今後の展望と目標についてお話を聞いてきました。
総合格闘技でも世界のトップを取り、今後さらに憧れるようなアスリートとなっていく太田選手から目が離せませんね。
対談企画は今回の記事で以上となりますが、今後もufitでは太田忍選手を応援していきます。