太田忍選手はレスリング選手として、リオオリンピックでは59kg級銀メダルを獲得。その俊敏な身のこなしから海外では「忍者レスラー」と呼ばれています。
現在ではMMAデビューを経て、総合格闘家として活躍しています。
前回は『太田忍選手の挫折から立ち直れた理由』というテーマで太田選手のしくじりや失敗からの立ち直り方について伺ってきました。【前回の記事を見る:太田忍選手の挫折から立ち直れた理由】
今回は「太田忍選手のオリンピックでの賞金は!?」というテーマで、レスリング選手や総合格闘家のお金事情を、uFit代表である林ケイスケがインタビュー形式で深掘りしていきます。
他メディアでは決して話さない、太田忍選手の意外なエピソードも盛りだくさんでお届けします!
▼動画で見たい方はこちらから!
お話しをしてくれる人
太田忍選手
総合格闘家
青森県出身。1993年12月28日生まれ28歳。パラエストラ柏所属。リオオリンピックではレスリング59キロ級銀メダリスト。総合格闘家としてRIZIN出場。
インタビュアー
林ケイスケ
uFit代表トレーナー
Youtubeチャンネル登録22万越え。自重トレーニングのメニューをはじめ、筋トレやダイエットの知識について執筆。フィットネスを通じて健康に目を向けてもらえるようトレーニング動画や記事を発信しています。
レスリング世界選手権の賞金はいくら?
林:レスリング世界選手権で優勝されてた時どれくらい稼がれたのですか?
太田:世界選手権は国や協会からはゼロです。僕はアルソック綜合警備保障という会社に所属していたんですけど、特別契約社員という名目だったんですよね。なので試合のたびに特別ボーナスってのがもらえるんですけど、優勝で五百万とかですよね。あんまりパッとしないですけど。
林:十分すごいと思います。ちなみに優勝で500万くらいということは、2位,3位とかになっていったら……
太田:ちょっとずつ下がっていきます。会社によって全然違うし種目によって違うと思うんですよ。
オリンピックでメダルを取るといくらもらえるのか?
林:オリンピックで銀メダル取られた時は、どんな感じだったんですか?
太田:大きく分けてJOCからの報奨金は公開されてるんですよ。僕が出てたリオオリンピックの時は500万、200万、100万かな。
林:4位以下はもらえないのですか?
太田:ゼロです。なので僕はJOCから200万円、会社からは500万円。あとはメディア出演とか、オリンピック終わった後の講演とか練習会とかそういうのを全部やってそれで1000万円くらいかな。全部で2500~2600万円くらいですかね。オリンピック関係で。
日本と海外のアスリートの報酬の違い
林:日本のアスリートへの報酬や待遇はどう感じますか?
太田:会社によります。レスリングの中でもアルソックってまあ良い方なんですよね。今は結構いろんな企業が出てきてもっと貰えるところもあるし。日本ってそういうアスリートの立場っていうか扱いがすごく低いという風に感じていて。海外のヨーロッパの方とかだと、お金も1億円とか、賞金1億円+家+高級車とか、さらに月々いくらの支援というのが約束されている国とかもありますし。まあそれは良い例ですけどね。日本は本当にアスリートの価値というのが低いんじゃないかな。
あとはスポーツって海外だとギャンブルになってるじゃないですか。
文化的にあとはPPV(pay-per-view)とかも日本とかだとNHKの受信料払うだけでケチる人いるじゃないですか。そういう文化じゃないですか。海外だと自分が見たい番組にお金払ってみたいなのが当たり前だからPPVが成り立つし。スポーツ市場というのがすごく低いなっていう。
総合格闘家に転身してから稼げてる?
林:総合格闘技に移行されてから収入はどのように変化しましたか?
太田:大きく分けてファイトマネーと言われる僕だったらRIZINの会社から支払われる試合に出ることで支払われるお金と、あとはパンツとかウェアとかバナーに企業の名前をつけて広告費として応援してもらう俗に言うスポンサー料の二つですかね。まあそれ以外に自分で事業をやってる方だとそれ以外の収入というのがあるとは思うんですけど、格闘家の収入自体は大きく分けてファイトマネーとスポンサー料だと思います。ファイトマネー自体も選手によって違うし、契約方法によっても違うので、選手がいたら選手の数だけ契約方法も違うし、金額も違うんですよね。
林:年末の一試合出るのにファイトマネーでいくらみたいな。
太田:そうですね。一試合契約の選手もいれば何年契約という「何年で何試合してください、最低何試合」って契約の選手もいればって感じです。なので本当にピンキリです。今格闘技界隈では格闘家のスポンサー料の格差というのが話題になっていて、一社10万円の選手もいれば1000万円以上の人もいて、結構格差があるので、そこは何とも言えないんですけど。
あとは賞金かな。この前のRIZINのバンタム級トーナメントであれば優勝賞金で1000万円という具体的な数字があるんですけど、これ以外は本当に人によって違うかなって感じですね。
太田:契約とか交渉術じゃないけど、スポンサーさんとの関係だったり大きい企業もたくさん応援スポンサー料を出してくれるかって言ったらそういうわけでもないというか、本当に難しいところではあるんですけど。
太田選手の最高年収はいくら?
林:レスリング時代も合わせて、ぶっちゃけ最高年収はいくらくらいだったですか?
太田:一番良いときは○○万円だったかな
林:オリンピックの報奨金+会社員としての給料でですか!?
太田:給料と、それ以外の仕事、講演とか練習会とかの方が。
林:銀メダル取ったことによってきた仕事みたいな。
太田:そうですね、バブルでしたね。
まとめ
今回は太田忍選手に「太田忍選手のオリンピックでの賞金は!?」というテーマでレスリング選手や総合格闘家のお金事情についてお話を聞いてきました。
選手としての収入よりも副収入の方が大きいのが実状のようですね。次回の対談では「太田忍選手の今後の展望とは?」というテーマでお話を聞いていきます。
◆リオオリンピック銀メダリスト!太田忍選手と対談!
【第3回】「太田忍選手の挫折から立ち直れた理由」
【第4回】「太田忍選手のオリンピックでの賞金は!?」(Youtubeリンク)
【第5回】「太田忍選手の今後の展望とは?」(Youtubeリンク)