浅倉カンナ選手は女子総合格闘家として2014年に17歳でデビューし、2017年の「RIZIN」で優勝するなど常に第一線で活躍してきました。
前回は浅倉カンナ選手の貴重な幼少期のエピソードを聞くことができました。
【前回の記事を見る:浅倉カンナはなぜ強いのか?】
今回は「浅倉選手にとってライバルとは?」というテーマで、浅倉カンナ選手にとってのライバルや憧れの人についてuFit代表である林ケイスケがインタビュー形式で聞いていきます。
浅倉カンナ選手の本音や過去のエピソードなど、盛りだくさんでお届けします!
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浅倉カンナ
女子総合格闘家
千葉県出身。1997年10月12日生まれ24歳。パラエストラ松戸所属。RIZIN 2017 女子スーパーアトム級トーナメント優勝。 アメリカ老舗MMAサイト・SHERDOGの女子世界アトム級ランキングで4位にランキングされている。人気YouTuberとしても活躍中。
浅倉カンナのライバルは?
林:早速ですが、浅倉選手にとってのライバルは誰ですか?
浅倉:この人がずっとライバルという人はいないかもしれないです。むしろ全員がライバルというか敵っていう感じです。
林:女子格闘技会の全員がライバルということですか?
浅倉:女子の格闘技って狭い世界なので結局どこかで繋がっちゃうんですよ。一緒に練習をやっていた人と試合することもあるし、それを全部なかったことにして試合をしているので、そういう部分ではみんなライバルだし敵だし、みんなで強くなってるっていう感覚です。
浅倉カンナを支えたあの人の言葉
林:そういった環境の中で尊敬していたり、頑張れるきっかけになった人はいますか?
浅倉:どの選手に対してもリスペクトはあります。毎回対戦相手がいて、その人に勝とうと思って自分も強くなるので。対戦相手には正直恨みはないじゃないですか(笑)だけど殴らないといけないし蹴らないといけないし、気持ちの部分では難しいんですけど。同じ競技をしていてやっぱりしんどいので、そこに対しての尊敬もあります。
林:試合前など、ある一定の時期に影響された人はいますか?
浅倉:試合前に一番救われたというか影響されたのは、今RIZINで解説している藤井恵さんかもしれないです。初めてのタイトルマッチの前に一回練習に行かせてもらったんですよ。その時に「もっと自信持っていいよ」とか「やるときは躊躇なくいけ」とか色々と声をかけてもらえて、ホント些細なことだったんですけど、それがめちゃくちゃ響いて、その試合は負けてしまいましたが全力出せてすごくスッキリしたというのはありましたね。藤井さんもずっと格闘技をやってきた人で、だからこそ説得力がすごくあって、助けられました。
林:積み重ねている人に言われた一言だから響くってことはありますよね。
浅倉:そうですね。共感じゃないですけど、藤井さんの言っていることが素直に入ってくる感じがしました。やっぱり男の選手と女の選手って違うんですよね。身体の柔らかさから違ったりとか、試合にも違いが出るんですけど、女の人にしかわからない事もあるじゃないですか。そういうのも教えてもらって強い心を持てました。
浅倉カンナの憧れの人とは?
林:浅倉選手が憧れている選手はいますか?
浅倉:格闘技を始めた時に格闘技の世界を何も知らないで始めちゃったんですよ。だから誰がすごくて誰が今強くて、誰がチャンピオンか全く知らないで始めました。そういう意味で憧れの人はいなかったんですけど、一緒に練習しているジムの先輩はやっぱり見本にもなるので尊敬するし、そういう部分では憧れが強いかなと思います。試合ってリングの上での出来事が全てじゃないですか。だけど試合までの期間の過程をジムの先輩たちが頑張っているところを見ていたので、そういう部分では「凄いな!」っていう尊敬と憧れはありますね。
林:先ほど「コツコツ」と言っていましたが、やはり日々の積み重ねが大事だと思いますか?
浅倉:思いますね。今の自分のジムは、先輩たちがコツコツやる人が本当に多くて、見本にしてるんですけど、続けるって簡単そうで簡単じゃないじゃないですか。
林:簡単じゃないですよね実際。
浅倉:そうなんですよね。自分にはすごく良い先輩達がジムにいて、ずっと見ているので、そこはすごく良かったなと思います。減量やリカバリーも全部ジムの先輩に教えてもらったので、そういう部分ではすごく尊敬していますね。
浅倉カンナにとってライバルとは?
林:最後に、浅倉選手にとってライバルとはどういった存在なのですか?
浅倉:誰が強いっていうのは自分の中であるんですけど、ライバルだと思う相手が今はいません。自分はベルトを獲りたいっていう目標があるので、ライバルがいなくても頑張れているのかなというのはありますね。そこに向かっていく過程でたくさんの選手を倒していっているので、ライバルがその中に現れてくるかもしれないですけど、自分はライバルの選手がいなくても目標があれば頑張れるかなと思います。
林:ありがとうございます。今回のライバルについてのお話は以上で終わりにしたいと思います。引き続き浅倉選手のお話を伺っていきますので、楽しみにお待ちください。
まとめ
今回は浅倉カンナ選手に「浅倉カンナ選手にとってライバルとは?」というテーマでお話を聞いてきました。
浅倉カンナ選手の活躍を支えた先輩の言葉や、全員がライバルという精神が現在の活躍に繋がっているのですね。
次回の対談では「浅倉カンナの痛いしくじりとは?」というテーマでお話を聞いていきます!
【第3回】「浅倉カンナの痛いしくじりとは?」
【第5回】「浅倉カンナのオフの過ごし方」