世界の頂点に立った19歳が語る競技との出会い

──ウェイクボードを始めたきっかけはなんですか?
高岩 元々お父さんがプロのウェイクボーダーでして、今はウェイクスクールやってるんですけどお父さんの影響でウェイクを始めました。
物心がついた時から、ウェイクボードは彼の生活の一部となっています。
プロウェイクボーダーの父が経営するスクールで、遊びながら自然と技術を身につけていきました。
しかし、意外にも父からの直接的な指導はそれほど多くなかったようです。
──競技として取り組むにあたって、どういう練習をお父様から受けられたのですか?
高岩 お父さんから直接的に指導を受けてきたっていうよりは、InstagramとかYouTubeの映像を見ながら真似してやってきたっていう感じですね。
自ら技を探求し、映像で学び、実践。
恵まれた環境の中でも、主体的に成長を続けてきた姿勢が高岩選手から垣間見えました。驚異の練習量を可能にする日々

ウェイクボードの練習時間は、一般的に15分から20分が限界。
しかし、彼は45分以上の練習を重ねています。
──長時間ウェイクボードの練習を行える持久力はどのように培われたのでしょうか?
高岩 昔からずっとやってるからだと思います。昔からずっと滑り続けてきて、段々こう時間が伸びていってっていう感じですね。
──小さい頃からの継続的な練習の結果なんですね。具体的な練習スケジュールを教えていただけますか?
高岩 朝は5時頃ですね。そこからやって10時ぐらいまで。遠征してる時とかは朝滑って夕方にも滑ったりする時もあります。
驚異的な練習量の背景には、幼少期からの積み重ねがありました。
そして、練習を支えているのが、独自のトレーニング方法でした。

──トランポリンでの練習も取り入れられているそうですが、ウェイクボードについてどのような効果がありますか?
高岩 トランポリンは完全にお父さんの影響で、昔からやってきました。
ウェイクボードの空中感覚とトランポリンの空中感覚が似ていて、父から「ウェイクボードの練習になるよ」ということを教わり、始めました。特に水の上より安全に練習できるっていうのが大きいですね。もう練習時間で悩まない。世界チャンピオンに学ぶ「疲れない身体」の作り方

──長時間の練習で特に疲れを感じる部分はどこですか?
高岩 全身使うんですけど、その中でも足回りとか結構疲れますし、背中側の筋肉で結構引っ張っているので、結構疲れますね。特に自分が一番練習している難しい技を詰めてやっている時は、体力的にも精神的にも疲れます。
驚異の練習量を支えているのが、入念なケア方法。
高岩選手のケアは3つの時間軸で実施しています。
1. 練習前のケア:パフォーマンスを最大限に引き出すために

──練習前はどのようなケアをされていますか?
高岩 練習前は基本的に体を温めたり、動かせるようにほぐすっていう意味でRELEASER Mini だったりとか、体をほぐしたりストレッチしています。
特に腰は入念にケアしています。
──腰を特に入念にケアする理由を教えていただけますか?
高岩 高く飛んで衝撃が強い場所に着地するので、特に腰にくる感じがするので、腰はとにかく入念に温めています。
僕はまだ腰痛まではいかないんですけど、少し張る感覚があるので気を付けています。
2. 練習後:次のパフォーマンスに向けた回復

──練習後のケアについて具体的に教えていただけますか?
高岩 練習後は疲れた体を癒す、緩めるっていう意味でRELEASER ProだったりVibrating Rollerだったり、基本的なストレッチをしたりします。
当てる場所は特に足メインでほぐすっていうのと肩甲骨辺りですね。
3. 練習・大会中のケア:コンディションを維持するために
──練習中や大会中にもケアをされるのでしょうか?
高岩 大会の時は予選が午前にあって、勝ち抜いて、次準決勝が午後にある時にケアをしています。
使った体をすぐさま次の滑りに繋げなきゃいけないので、RELEASER Miniで筋肉リリースしています。
バックパックに入れて飛行機に乗ったりとかもしますので結構便利です。

──RELEASER Mini、RELEASER Proの使用方法について、詳しく教えていただけますか?
高岩 基本的には丸いアタッチメントで全体をほぐして、尖ってるアタッチメントでピンポイントでほぐしています。
強さは1か2でやることが多いですね。4だとRELEASER Miniでも強すぎるので。
ケアにかける時間は、その時によりますが、だいたい10分くらいです。
世界レベルで戦うアスリートのケアへの意識は、怪我の予防という観点からも重要だと言います。
──ケアの重要性に気づいたきっかけを教えていただけますか?
高岩 ウェイクボードは結構怪我が多いスポーツで、友達も色んなとこ怪我したりとか手術したりしてるのを見て。
そういう人たちの話を聞くと、ケア不足だったり、その時に後悔してたりするので意識を持つようになりました。
遠征時には、コンパクトなRELEASER Miniを持参するなど、場所を選ばずケアができる工夫もしているそう。
以上のような入念なケアがあってこそ、人の4倍という練習量をこなすことができるんですね。
ケアは単なる疲労回復ではなく、パフォーマンス向上のための重要な要素となっているのを感じ取れます。世界への挑戦で直面した壁

──世界大会での経験をお聞かせください。
高岩 初めて渡米した年の大会が2つあったんですけど、両方失敗しちゃって、難しいなって思いましたね。
そこで世界の高さを実感しました。
──具体的にどのような壁を感じましたか?
高岩 身体的なところも違うんですけど、言葉の壁もあります。
アメリカ人は日本国内の大会に出場する感覚が違うと思うんですよね。
僕の方は飛行機もそうだし、バスもそうだし、時間費やして来てるけど、向こうの人たちは結構気軽な感じで来てる人もいます。
──それでも2年連続で優勝できた要因は何だと思いますか?
高岩 気持ちの切り替えです。劣勢って感じるよりも、期待できるっていう風に感じれるようにしたらいいようになりました。
海外選手との体格差、言語の壁、そして遠征による身体的負担。しかし、3つのハンディを乗り越えたのは、意識の転換。
彼の言葉からは、困難をポジティブな機会として捉え直す、強いメンタリティが感じられました。プロとしての新たな挑戦へ

──今後の展望についてお聞かせください。
高岩 今年まではジュニアプロクラスだったんですけど、来年はプロクラス、オープンクラスに出場する予定です。
プロクラス、オープンクラスでは新しい壁になってくると思うので、そこを乗り越えられるように頑張りたいです。
──ウェイクボードの魅力を広めていく活動についてはいかがでしょうか?
高岩 InstagramなどのSNSやYouTubeの発信、実際イベントに行ってウェイクボードを見てもらうなどをやっていきたいですね。
2連覇という快挙を達成しながらも、さらなる高みを目指す19歳。その瞳は、すでに次の目標を見据えていました。まとめ
19歳の世界チャンピオンが教えてくれたのは、卓越した技術の裏には必ず地道な努力があるということです。
幼少期からの積み重ね、人の4倍という練習量、そして徹底したケアの実践。
彼が2連覇を達成できた背景には、これらすべての要素が絶妙なバランスで組み合わさっていました。
練習前の入念な準備、練習中の適切なケア、そして練習後のリカバリー。
3つの時間軸でのケアがあってこそ、高強度の練習を継続することができます。
ジュニアからプロへ。世界の頂点を目指す彼の挑戦は、まさにこれからが本番です。
技術と身体のケアを両立させながら、さらなる高みを目指す若きチャンピオンの今後から、目が離せません。
アスリートの挑戦を支えるケアブランド uFit
今回のインタビューで高岩選手が語ってくださったように、日々のトレーニングや大会でのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、質の高いケアが不可欠。
uFitは、高岩選手のようなトップアスリートをはじめ、さまざまな競技の選手たちの挑戦を、最先端の技術とノウハウでサポートしています。

ケアブランドuFitは、単なる疲労回復だけでなく、パフォーマンス向上、怪我の予防、そして競技への集中力維持まで、アスリートのあらゆる側面をサポート。
高岩選手が愛用する「RELEASER Mini」「RELEASER Pro」をはじめ、uFitが提供する製品は、アスリートの最高のパフォーマンスを支えるためのツールとして、多くの現場で活用されています。



