【対談企画⑵】五十嵐圭選手のライバルとは一体！？

五十嵐圭選手はこれまでプロバスケットボール選手として日本のバスケットボール界を引っ張ってきたレジェンド。

メディアやファンの間では「バスケの貴公子」の愛称で親しまれ、端正な容姿とスピード力を活かした華のあるプレーでたくさんの人々を魅了してきました。

そんな五十嵐選手は42歳となる現在も、いまだにプロバスケットボールの第一線で活躍されています。

今回はそんな五十嵐圭選手に「五十嵐圭選手の武器やライバルについて」というテーマで、五十嵐選手の武器やライバルの存在について、uFit代表である林ケイスケがインタビュー形式で深掘りしていきます。

他メディアでは決して話さない、五十嵐圭選手の意外なエピソードも盛りだくさんでお届けします！

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五十嵐選手自身にとって最大の武器とは？

林：五十嵐選手がこれは自分最大の武器だと思えるのは何でしょうか？

五十嵐：今は自信を持っては言えないですけど、今までやってこれたという部分ではスピードが一番の武器なのかなと。

林：スピードスターと言われていますね。

五十嵐：まあそういう風に周りの方から言って頂けてはいますけど。ただ年々、自分もベテランと言われる年齢になってきて。周りの方から五十嵐遅くなったなとか、全然だめになったなとか思われないように、今もスピードというものは意識をしながらプレーはしていますし頑張ってます。

五十嵐圭がスピードを磨くためにした練習とは？

林：スピードを磨くためにやってきた練習はありますか？

五十嵐：正直自分の武器っていうのを見つけたのもほんとに大学生になってからで、ちょうど二十歳のころだと思うんですけど、当時の大学のコーチから「圭の武器はスピードがあるところ」「スピードというものは教えることが出来ない。だからそのスピードをもっと意識してやったら良いんじゃないか」というようなアドバイスを頂きました。

自分自身小さいころ陸上で短距離をやっていたので足の速さというのは中高大と入った時も意識はしていたんですけど、ただ自分の武器とは全く考えていなくて。周りからは「圭速いね」「五十嵐速いね」という風に言ってもらえてることもあったんですけど、自分自身ではそれを全く感じてなくて。ただコーチからその言葉を貰った時に、じゃあ自分はもうそれを意識してやってみようという風に思ってやり始めたのが一番の大きな要因ですかね。

林：そのスピードを武器にする中で、過去にどのような練習を意識してされていましたか？

五十嵐：陸上をやっていた頃も１００ｍや４００ｍリレーとか短距離をやっていたので、今でもそうなんですけど長距離がすごく苦手なんですよね。長くずーっと走ったりだとかが凄い苦手で。

その中で武器にしようと思って意識してたのはとにかくボールを持ったら前にプッシュして全員抜いてレイアップまで行くっていうような、とにかくボールを持ったらその自分のスピードを活かして最後のフィニッシュまで持って行くことを意識していました。

今ではスリーポイントとか打ちますけど、スピードを意識し始めた学生の頃はほとんど学生時代はほとんど打ってなかったので、もう全部ボールプッシュしてほとんどレイアップシュートすることを練習中から意識はしてましたね。

林：アシスト先を探すよりはまずはゴールにアタックみたいな。

五十嵐：そうですね。とにかく自分の目の前にいる相手を抜くというような意識をしてました。

今ではポイントガードでも得点を取ったり、スピードシュートを武器にしてる選手多いんですけど、昔のポイントガードはどちらかというとゲームメイクをするみたいな、ゲームを作ってしっかりアシストパスをするとかそういった形を作るのがポイントガードでした。

司令塔という感じだったので、自分自身も高校三年くらいからポイントガードやり始めたときはそれを凄く意識はしていたんですけど、ただそうなってしまうと自分の武器っていうのもあんまり活かされないと思っていたので、当時スピードを武器にしてからはポイントガードでもスピードを活かしていくような選手はいてもいいんじゃないか、新しいポイントガード像を作っていってもいいんじゃないかなと思って取り組んでました。

五十嵐選手にとってライバルとは？

林：五十嵐選手が既存の枠にとらわれず新しいスタイルを作っていく中で、意識された他の選手やライバルはいらっしゃいましたか？

五十嵐：周りにたくさん有名な選手がいる中でもとにかく自分はそのスピードを武器にしてやろうっていうのだけを意識してたので、この選手には絶対負けたくないという特定の選手がいるというよりは、全体的な自分が学生の中で1年上とか1年下とか特にその辺の選手たちには負けない武器を付けてやろうという風には思ってました。

林：その中で五十嵐選手にとってライバルとはどんな存在ですか？

五十嵐：やっぱりそういった選手たちがいることで自分自身も負けたくないという気持ちにもなりますし、やっぱりそういう選手たちよりも結果を残していかないとより上のレベルでバスケットを続けていくことが出来ないと思ってたので、そういった自分のモチベーションにも繋がってましたね。

五十嵐圭が海外選手との対戦で感じていたことは？

林：スピードを武器に日本代表として海外選手と戦う中で感じたことは何かありますか？

五十嵐：自分がスピードを意識してやり始めた時に初めて日本代表に選んでもらって、それがちょうどアテネオリンピックの予選だったんですね。2004年くらいかな。その対戦相手が中国で当時ヤオ・ミン選手とか平均身長2m越えくらいの代表選手がいる中で試合をしたときに、日本人は高さでは敵わない部分があっても平面的なスピードはアジアの中や世界で戦っていく上でも通用する部分なんじゃないかな、という風には自分がプレーしてみて感じることができました。

それが日本人にも日本人のスタイルっていうものにも合ってるんじゃないかなというのは感じましたね。ただ世界選手権とかに行くとスピードは通用しても最後のフィニッシュの部分でバンバンブロックされたりとかはやっぱりしていたので、そこがやっぱりまだまだ自分の技術の物足りなさだったり、世界との差というのは感じましたけど。

ただそのスピードという部分では、代表に入って四年間その当時のヘッドコーチの元でやっていて対世界という部分では多少今までよりは世界レベルにちょっとでも近づくことはできたのかな、という手応えは少しありましたね。

まとめ

今回は五十嵐選手に「五十嵐圭選手の武器やライバルについて」というテーマで、五十嵐選手の武器やライバルの存在についてお話を聞いてきました。

五十嵐選手が自分の武器に気付き、それが世界に通用すると実感するお話が非常に興味深かったですね。

次回の対談では「五十嵐圭選手の継続の秘訣とは!?」というテーマでお話を聞いていきます。