林：皆さんこんにちは。本日は「uFit プロの休息」という企画で、プロアスリートの方に普段どういったケアやコンディショニングで体を整えているのかをお聞きしていくライブ配信になります。本日はサッカーの今野選手にお越しいただきました。よろしくお願いします。

今野：よろしくお願いします。

林：私の学生時代にトップでバリバリ活躍されてたので、ずっと実家で代表の試合とか見ながら応援してました。

今野：ありがとうございます。 嬉しいです。

林：最初に今野さんに出ていただけるって聞いた時に、「え、本当？？」みたいな感じで。スタッフにも「別の今野さん？」 「ど、どの方？」みたいに確認しちゃって（笑）。それくらい本当にずっと見ていたので、めちゃくちゃ嬉しかったです。

今野：いや、僕も嬉しくて。呼ばれたらどこにも行くんで。 「呼んで」って言ってもいいくらいです。（笑）

林：ありがとうございます！（笑）「プロの休息」というテーマで、休息・体のケア・心のケアも含めてお話を伺えればと思います。では早速ですが、一番気になっていることを聞いていいですか？ 40歳を超えてプレーされていますが肉体的な秘訣とかあったりされるんですか？

今野：正直一番は、親に感謝ですね。 すっごい丈夫な体に生んでくれたっていうのもあるし、あとはやっぱり積み重ねが大事で。若い時に食べ物も意識して、いっぱい煮干し食べたり。あと高校に自転車で50分かけて、ダッシュで通ってたりとか。電車とバスで行くと1時間かかるんですが、自転車ダッシュだと50分で着くんですよ。そんなのもあって、僕はすごい足腰強いって言われるんですけど、今考えると良いトレーニングになってたのかなって。

林：部活終わって帰るのも自転車ですか？

今野：はい、自転車で帰っていました。高校時代はめちゃくちゃ練習していて、夜遅くまで自主トレして、50分かけて自転車で家に帰って、夜ご飯をお母さんのご飯で食べる、という生活でしたね。

林：筋トレも結構していたと伺いました。

今野：そうですね、めちゃくちゃしていましたね。高校の時は筋トレの先生が来てくれて、いろんな情報を教えてくれて。それで学んでハマりました。まず“一人前の体作り”をしないといけないから、全部鍛えてみようと思って。上半身も鍛えたし、スクワットも。当時は部活の中で僕が一番重いのを持っていました。何キロだったかな……290近く……記憶違いかもしれない。いや、それはない（笑）

林：いや、あり得ると思うんですけど、普通の高校の筋トレ施設に200キロ超える重さはない気がする（笑）

林：年齢を重ねるにつれて、変えていったケアやコンディショニングってあります？

今野：トレーニング方法はプロ3年目くらいまでは継続して、まだ体をしっかり鍛えていました。重りを持ってベンチプレスとか。あとは自重トレーニングで、ゴールポストに手を引っ掛けて懸垂みたいに横移動するやつとか。あれキツかったですね。

林：そこから何年目以降が変わったんですか？

今野：やっぱり“時代の流れ”ってあるじゃないですか。 信頼できる筋トレの先生を見つけて、その人に自分のプレーをしっかり見てもらって、“足りない部分だけ鍛える”トレーニングに変えました。説得力のある説明をしてくれて、僕が納得してやるスタイルに変えた。無駄な筋肉をつけすぎても良くないって気づいてきたので、無駄なことはしない方向にシフトしました。

林：勝手にですけど、今野さんって大きな怪我が少ない選手なのかなと思っていて。若い時からそんな感じだったんですか？怪我しなかった要因とか、何かあります？

今野：まず“怪我を恐れない”ってこと。あと僕、練習から常に100％でプレーしているんですよ。試合みたいなテンションで。だから練習でバチバチぶつかりに行くし、そこで慣れてるから試合では怪我しない。そういうのを自分で考えてやっていましたね。あと、出会いもあって、プロ1年目は岡田監督が監督だったんですけど、岡田監督からいろいろ教えてもらって――その例えばダッシュ一本にしろ、ちゃんとゴールがあるならそこまで絶対気を抜かずにダッシュしてほしい。 そういうところ、細かいところだけど、そういうところをちょっとサボるだけで人と差がつくんだぞっていう。 それをやっぱりずっとそのプロ生活で意識してやっていますね。

林：今も現役を続けられていて、練習外でのケアとか、または休息の面で意識されていることはありますか？

今野：食事に関しては、本当に節制しすぎると逆にストレス溜まっちゃうので、僕は“自分の好きなものをたくさん食べる”ってことを意識していますね。あとリフレッシュ方法ですけど、交代浴。交代浴は結構取り入れますね。 やっぱり頭のリフレッシュにもなるし、もちろん体にも間違いなくいいし。

林：ちなみにどういった交代浴ですか？どういう入り方でしょう？

今野：本当に普通なんですけど、 最初にお風呂に入って温めてから、水風呂に入る。それを2〜3セットぐらい。ジムについてるお風呂でやっています。

林：ストレッチとかそういった類のものって何かされてます？

今野：しますね。若い頃からだいぶ変えたことがあって、今は結構“上半身”をストレッチしますね。 歳を重ねるごとに変わってきました。 やっぱり上半身って固まりやすくて、背骨の動きが悪くなると全体的に疲れが溜まりやすくなったり、パフォーマンスが落ちるって教えてもらったので。背骨をよく動かしたり、上半身をストレッチして伸ばすことを意識して、練習前に取り入れてますね。

林：背骨を動かすって、なかなか皆さんイメージ湧かないと思うんですよ。一個でいいので、具体的にどういったことをされてるんですか？

今野：具体的に見せます？ まずはこのように。足を後ろにこう、ふにゃっと。それで呼吸をするんですよ。 息を吸って、吐くと同時に、その背骨を一本ずつこの下につけていくんですよ。ゆっくり。吐きながら、こうやって一本ずつつけていくんですよ。一本ずつ。これ結構難しいんですよ。パタンっていかないように、一本ずつ下に押し付けていく感じ。 

今野：背骨を一本ずつつけてくっていう意識。最初は難しい、バタンっていっちゃうんで。 上半身が動かないと、下半身でバランスを取るのが難しくなって、下半身にトラブルが起きてしまう。 特にサッカー選手は、手は使っちゃダメじゃないですか。あんな激しい動きをしながらも、地面についてるところは足の裏だけじゃないですか。 足の裏もめちゃくちゃ重要なんですけど、足の裏だけでバランス取るのってめちゃくちゃ難しいから、やっぱり手(上半身)を使うんですよ。

林：飛ぶときなんていい例ですよね。

今野：そう、飛ぶときにすごく振りかぶるし、それがうまく使えてると躍動感とかも出るし、いいパフォーマンスにつながる。あと怪我予防にもつながると思うし、という考えで僕はやっています。

林：uFitのRELEASERですが、どういったときに使われていますか？

今野：寝る前にベッドにあるので、ベッドでちょっとゆっくりする時とかに、「疲れてるな」と思った時とかに使いますね。 僕はもう本当に下から行きます。下から、なんていうかな、血流をよくするように使うっていうか。こういう感じで、下から下から上げていきながら。あと僕、一番今困ってるのが腰なんですよ。僕、腰でヘルニアの手術して、ヘルニアの手術してからどうしても腰が硬くなってしまって、そこから動きが悪くなって、足とかが疲れやすくなったりとかしてくるので。だから本当に腰なんかにも。ヘルニアやったのは左の方の腰なんですけど、それをかばってか分かんないけど、やっぱり右とかもすごい硬くなってくるんですよね。だから右とかにも、こうやって上体を上げてあげながらコンディショニングしてます。

今野：あとは、やっぱ持ち運びOKだから。 でっかくないし、全然持てる重さなので、どこに行っても遠征先とかでもできるし。 ましてや練習場に持っていってね、練習前にやったりとか、練習終わってすぐやるとか、そういうことにも使えるんでありがたいです。

林：あと1分ということで、閉めさせていただきたいと思うんですけど。改めて見ていただいている方に「体を休める」とか「体を労わる」といった内容で、一言をいただければと。

今野：やっぱり人生っていろいろあるじゃないですか。辛いこととかも。サッカー長いことやってきて、嬉しいこともたくさんあったけど、辛いこともたくさんあったんですよね。悔しいこともあったし。浮き沈みありながらここまで頑張ってきたけれど、この歳になって「健康が一番大事だな」って思うんですよ。健康さえあれば、目標に向かって突き進めるし。そういった意味でも、ちゃんと体をケアしながら、自分だけじゃなくて人の力も借りたりとか、そういう製品とか借りてケアしながら、健康を第一に考えて。その夢や目標に向かって若い人たちは突き進んでほしいなって思いますね。

林：はい、ありがとうございます。本日は以上になりますので、ご視聴いただきありがとうございました。