

最適なエネルギーを取り入れる

食事に関しては、何が入っているか、どんな調味料を使っているかが明確にわかる「自炊」を基本にしています。自分の消化力や動いた時の感覚を突き詰めると、やはり日本人の私には「ご飯(白米)」が一番合うという結論に達しました。以前、オランダにいた頃に練習前にパンやイモを主食にしてみたのですが、エネルギー不足を感じて立ちくらみがしたことがあったんです。その経験から、自分の体にとって何が最高のエネルギー源なのかを強く意識するようになりました。

海外遠征の際は、地元・岩手のお米を必ず5キロはスーツケースに詰めて持っていきます。現地で手に入る旬の野菜や食材を使いつつ、持参した醤油や味噌、本だしなどで和風の味付けにして、胃腸に負担をかけない食事を心がけています。外食も楽しみますが、基本は家でしっかりバランスを整える。「これじゃないとダメ」と制限しすぎるのではなく、家での自炊を軸に、自分のコンディションを一定に保つための調整弁にしています。
「これじゃなきゃ」を捨てる

私はホッケーを通じて海外の様々な環境を経験してきましたが、そこで一番学んだのは「柔軟なマインド」の大切さです。海外では、練習環境も食事も時差も、自分の思い通りにいかないことばかり。そんな中で「いつも通りの環境じゃないと力が出せない」と固執してしまうと、結局どこかで通用しなくなってしまいます。物品や環境に頼るのではなく、自分がコントロールできる「自分自身」にフォーカスする。それが、どんな壁も乗り越えていくための私の競技哲学です。

メンタル面でも波はありますが、大切なのはその波をいかに早く自分のアベレージまで戻せるか。数字には表せない部分ですが、その場に応じて柔軟に考え方を変え、変化を取り入れていける人が、結局最後には強いのだと感じています。大学時代から10年以上続けている日記も、感情を言語化して客観視することで、自分を理解し、次に進むための大切なツールになっています。人前で言葉で表現することが苦手だった時期もありましたが、自分を深く理解できるようになった今、パフォーマンスの幅も確実に広がっていると実感しています。
及川選手にとって休息とは

私にとっての休息は、一言で言えば「自分自身と向き合う時間」です。 ピッチの上に立っている時は、100%ホッケーのことしか考えていません。だからこそ、オフの時間はヨガや日記を通じて、心身を「本来の自分」に戻してあげる必要があります。ヨガで深く呼吸をして体の詰まりを感じ取り、日記で脳内のモヤモヤを言語化して客観視する。これらは単に体を休めるための手段ではなく、自分の状態を正確に理解するための大切な儀式です。
環境や食事、時には自分の感情さえも、すべてを完璧にコントロールすることはできません。だからこそ、休息の時間を使って「今の自分」をニュートラルに戻し、どんな変化にも柔軟に対応できるマインドセットを作っておく。それが、海外という厳しい環境で戦い続け、しなやかなパフォーマンスを発揮するために辿り着いた、私なりの休息の答えです。
愛用アイテム

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撮影の合間の一コマ

「これ、本当に美味しいんですよ!」と、撮影の合間に地元・岩手のお米『金色の風』の特設サイトをお見せしてしまいました(笑)。
海外のアジアンスーパーでもお米は買えますが、やっぱり日本の美味しいお米とは粘りも甘みも全然違います。スペインの宿舎には炊飯器がないので、いつも鍋でお米を炊いています。最初は苦戦しましたが、今では水加減も目分量でバッチリ!ホッケーの技術と同じくらい、鍋でお米を美味しく炊くスキルには自信があります。
