「ガリガリで食べても食べても太れない…」
「筋トレで筋肉をつけて太る方法を知りたい…」
ガリガリの痩せ体型から健康的に体重を増やすには、筋トレをすることが大切です!
この記事では、
- ガリガリから効率よく太るために筋トレをすべき理由
- 自宅でできる筋肉をつける筋トレメニュー
- ジムでできる筋肉をつける筋トレ5選
を紹介します。
ガリガリ体型がコンプレックスの方は、この記事を参考に筋トレをしながら太りましょう!
この記事を書いた人
林慧亮
uFit代表
Youtubeチャンネル「林慧亮」は登録33万越え。自重トレーニングのメニューをはじめ、筋トレやダイエットの知識について執筆。著書に学研から出版した「30日で体を変える 超効率的自重ワークアウトプログラム」がある。
ガリガリ体型から効率よく太るために筋トレをすべき理由とは
太るために筋トレをすべき最大の理由は、筋トレをすると成長ホルモンが分泌されて太りやすくなるからです。
太れずにガリガリ体型がコンプレックスの方は、
- 太るために限界まで食べてる…
- プロテインを飲んでみたり1日5食にしてる…
という方も多いですが、生まれながらの体質で筋肉や脂肪がつきにくい方は、食べるだけでは太りにくいです。
実際に、ガリガリ体型から太るためには「ホルモンバランス」が重要。
筋トレをすると成長ホルモンが分泌され、摂取したものが筋肉へと変わりやすくなります。
また、筋トレをすると「健康的に太れる」のも大きなメリット。脂肪だけがついてブヨブヨになってしまうのを防げますよ。
【1日10分】自宅でできるガリガリ体型から太るための筋トレメニュー
一緒にトレーニングできる動画を用意したので、動画を見ながらチャレンジしてください。
以下では、動画付きで正しいフォームを解説していくので1つ1つ参考にしてくださいね。
*細かい説明を読み飛ばしたい方は「ガリガリ体型から筋肉をつけるジム筋トレメニュー3選」をご覧ください
1.【腹筋&脇腹】ニーインプランク
足をひきつける動きと腰をひねる動きを同時に行って腹筋に強い負荷をかける「ニーインプランク」。
お腹周りに強い負荷をかけられる種目なので、腹筋だけでなく背筋などの体幹周り全体を鍛えられます。
ニーインプランクのやり方
- 両手を肩の下につき、体を一直線にする
- 右足の膝を左肘にくっつけるように引きつける
- 足をもとの位置に戻す
- 左も同様に行う
- 左右交互に繰り返す
ニーインプランクのコツ
- 足を引きつける時にお尻が上がらないように注意する
- 足を引きつける動作をゆっくりと大きく行う
2.【腹筋&脇腹】バイシクルクランチ
自転車を漕ぐように足を動かしつつ、上半身をひねる「バイシクルクランチ」。
下腹部に強い負荷をかけられる種目で、腹筋がガリガリな方におすすめの筋トレメニューです。
バイシクルクランチのやり方
- 仰向けになり両手を頭につける
- 膝が90度になるように右足を持ち上げる
- 体を捻り右膝と左肘を引きつけ左膝は真っ直ぐ伸ばす
- 右膝を真っ直ぐ伸ばすと同時に、今度は左膝と右肘を引きつける
バイシクルクランチのコツ
- 足を床につけない
- 反動をつけない
- おへそを見ながら行う
3.【胸&腕&肩】ショルダータッププッシュアップ
プッシュアップ(腕立て伏せ)に肩をタッチする動作を加えた「ショルダータッププッシュアップ」。
ガリガリ体型の方は胸や肩の筋肉(胸筋や三角筋)が弱いことが多いので、この筋トレで集中的に鍛えましょう。
ショルダータッププッシュアップのやり方
- プッシュアップの姿勢になる
- 肘を曲げて顎が床につくすれすれまでゆっくりと胸を落とす
- 肘を伸ばしながら右手で左肩をタッチする
- 同様に左手も繰り返す
ショルダータッププッシュアップのコツ
- 両手は肩の真下ではなく、肩が45度になるようにつく
- 体幹に力を入れ、体がブレないようにする
林ケイスケ
プッシュアップができない方は、膝をついて行うのがおすすめです。最初は1〜3回でもいいので、徐々に行う回数を増やしていきましょう。
また、胸や肩周りは非常に大きな筋肉なので、鍛えると効率よく太くできますよ。【参考】腕立て伏せができない初心者におすすめのステップアップトレーニング
4.【お尻&太もも】スクワット
下半身を鍛える筋トレ「スクワット」。
下半身には7割の筋肉があるので、ガリガリ体型から太るためには下半身を鍛えるのが効果的です。
初心者だとフォームの間違いが多いので、鏡の前で正しいフォームできているか確認しましょう。
スクワットのやり方
- 肩幅より拳1〜2個分広く立つ
- つま先と膝が同じ方向を向くように膝を曲げていく
- 膝が90度になるまで腰を落とす
- 膝を前に出さないように腰を上げていき元の姿勢に戻る
スクワットのコツ
- 膝を前に出しすぎない
- 腰は丸めたり反ったりせず、まっすぐ背筋を伸ばす
- 呼吸を止めずに行う
5.【ふくらはぎ】トゥージャンプ
つま先で軽くジャンプをしてふくらはぎを鍛える「トゥージャンプ」。
膝を使ってジャンプをするのではなく、つま先だけを使うイメージで軽く浮く程度のジャンプを行います。
マンションなどの室内で行う場合は、全く飛ばずにつま先立ちになる程度でもOKです。
トゥージャンプのやり方
- 体をまっすぐに伸ばし、つま先立ちをする
- その場でつま先だけを使ってジャンプする
- 着地すると同時に連続でジャンプする
トゥージャンプのコツ
- 足の裏全体をつけない
- 母指球に全体重を乗せるイメージで行う
6.【全身】バービー
全身を鍛えるのに最適な「バービー」。
ガリガリ体型の方はそもそも体を動かす習慣がない人も多いので、バービーで体全体を使う筋トレをしましょう。
バービーのやり方
- しゃがんで床に手を付く
- 両足を後方に蹴りだす
- 両足を胸に引き付け、しゃがんだ姿勢になる
- しゃがんだ状態から上に高く飛ぶ
- 同時に腕を上に伸ばし、手を叩く
バービーのコツ
- 足や腕はしっかり伸ばしきる
- リズム良く行う
7.【胸&腕&肩】ヒンズープッシュアップ
大胸筋だけでなく肩周りも鍛えられる「ヒンズープッシュアップ」。
ヒンズープッシュアップは通常のプッシュアップでは鍛えにくい筋肉に刺激を加えられます。 胸・肩の筋肉をつけてガリガリ体型から脱却しましょう。
ヒンズープッシュアップのやり方
- うつ伏せにねる
- 肩幅から拳一つ分程離したところに手をおく
- つま先を立てて、両手とつま先で体を支える、この時頭からお尻までが一直線になるようにする
- お尻の位置が一番高くなるように、腰をあげ、膝を伸ばしたまま足を近づける
- 体全体を床に近づけるようにして、少し体を前に移動させながら、体をおろす
- 円を描くようにして5の姿勢にもどる
ヒンズープッシュアップのコツ
- 肘を曲げて体を下げるのではなく、体全体を床に近づけるイメージ
- 身体を上げたときはお尻が一番高くなるようにする
8.【腹筋&脇腹】アンクルタップ
脇腹から横っ腹にかけて集中的に鍛える「アンクルタップ」。
たくましい体つきになるためには、腹筋の正面だけでなく横側にある腹斜筋という筋肉を鍛える必要があります。
通常の腹筋では鍛えにくい腹斜筋をアンクルタップで鍛えましょう。
アンクルタップのやり方
- 仰向けに寝る
- 腰が浮かないように頭を持ち上げる
- 上体を浮かせた状態をキープしながら左右に体を曲げ、左右の足首を交互に触る
アンクルタップのコツ
- 腹筋に力をいれた状態をキープする
9.【背筋】リバースプランク
背筋を中心に体幹を鍛える「リバースプランク」。
背中を鍛える自重トレは数が少ないですが、リバースプランクであれば効果的に背中を鍛えられます。
最初は15秒程度を目安に、慣れてきたら30〜45秒連続でできるようになりましょう。
リバースプランクのやり方
- 仰向けになり手(or肘)をついて構える
- 膝を伸ばして足から頭まで一直線にする
- この体制をキープする
リバースプランクのコツ
- 視線は天井へ向ける
- 体が曲がらないように体幹に力を入れる
10.【腹筋&背筋&体幹】ヒップアッププランク
腹筋や背筋などの体幹をまんべんなく鍛える「ヒップアッププランク」。
全身を大きく使う筋トレなので、ガリガリ体型から筋肉をつけるのにうってつけのトレーニングです。
ヒップアッププランクのやり方
- 通常のプランクの姿勢をとる
- お尻を持ち上げて、体がくの字になるようにする
- ゆっくりと元の姿勢に戻す
ヒップアッププランクのコツ
- 1回1回の動作を丁寧に行う
- くの字になったときにおへそを見る
11.【全身&腹筋&背筋】マウンテンクライマー
床に手をついて走る動作を行う「マウンテンクライマー」。
脂肪燃焼効果が高くて痩せるためのトレーニングですが、全身に強い負荷をかけられるので筋肉を増やすためのトレーニングとしても最適です。
マウンテンクライマーのやり方
- 肩幅より少し外側に手をついて構える
- 走るように片足を胸に引きつける
- 足を戻すと同時に逆足を胸に引きつける
マウンテンクライマーのコツ
- 全力でリズム良く行う
- 動作を大きく行う
- お尻が高く上がらないようにする
12.【お尻&太もも】ランジ
足を前方に踏み込んでお尻(大臀筋)から太もも裏(ハムストリングス)の筋肉を鍛える「ランジ」。
大臀筋やハムストリングスは大きな筋肉なので、鍛えると筋肉量を増やすことに直結しますよ。
ランジのやり方
- 片足を前方に大きく踏み込む
- 膝の角度が90度になるように腰を落とす
- 元に戻り逆足も同じ動作を繰り返す
ランジのコツ
- 猫背にならないようにする
- 体幹に力を入れてバランスをとる
13.【背筋】スーパーマン
背筋を集中的に鍛える「スーパーマン」。
筋肉量を増やすだけでなく、姿勢をよくするために重要な筋肉も鍛えられます。
ガリガリ体型の方は猫背の方も多いので、この筋トレで姿勢も正せるように意識しましょう。
スーパーマンのやり方
- うつぶせで床に寝る
- 両手と両足をまっすぐに伸ばす
- お尻に力を入れ、両手と両足をできるだけ高くあげる
- 床に手と足がつかないぎりぎりの高さまでゆっくりと下げる
- 3と4を繰り返す
スーパーマンのコツ
- 途中で手や足を床につけない
- 手足は可能な限りまっすぐ伸ばす
- 無理のない範囲で行う
【参考】姿勢を良くする筋トレメニュー総まとめ
14.【腕&体幹】プランクアップダウン
プランクに腕の上げ伸ばしを加える「プランクアップダウン」。
体幹だけでなく二の腕を鍛えられるので、ガリガリの腕がコンプレックスの方におすすめの筋トレです。
ガリガリを脱して太い腕を手に入れたい方は必ずやりましょう。
プランクアップダウンのやり方
- プランクの姿勢をとる
- 右の手のひらをつき、続いて左の手のひらをつく
- ハイプランクの姿勢をとったら、右の肘をつき、続いて左の肘をつく
- 通常のプランク姿勢に戻ったら2〜3の動作を繰り返す
プランクアップダウンのコツ
- 手はつくときに体がグラつかないようにする
- 肘や手のひらは肩の真下につく
- 体を一直線に保つ
15.【お尻&太もも】後方ランジからもも上げ
全身を大きく使って下半身を鍛える「後方ランジからもも上げ」。
10分間トレーニングの最後の種目として、全身を使って体全体を追い込みましょう。
後方ランジからもも上げのやり方
- 両手をあげてまっすぐ立つ
- 右足を後方にさげる(左足の膝が90度になる)
- 右足を勢いよく振り上げる。同時に両手を振り下げる
- 2の姿勢に戻り、同じ動作を繰り返す
後方ランジからもも上げのコツ
- 正面を見ながら行う
- 足をあげる際は太ももと床が平行になるまであげる
ガリガリ体型から筋肉をつけるジム筋トレメニュー5選
ガリガリから太るためには高負荷の筋トレも欠かせません。
ジムで行う筋トレメニューは数えきれないほどありますが、「筋トレBIG3」と呼ばれる最も基本的であり重要な筋トレメニュー中心に紹介していきます。
林ケイスケ
各種目、軽い重量でアップを済ましてから5~8回を限界でできる重量で2~3セット行いましょう。
インターバルは1分30秒~2分30秒程度とって次のセットに臨むと効果的です。
まずは、週に3~4回程度筋トレを行うと、効率よく筋肉量が増えますよ。1.【胸】ベンチプレス
大胸筋を集中的に鍛えられる「ベンチプレス」。
正しいフォームで行えば高い負荷をかけられるので、ガリガリの胸板から厚くてたくましい胸板を手に入りますよ。
また、ベンチプレスは大胸筋だけでなく三角筋・上腕二頭筋・前腕筋などの上半身全体を鍛えられます。上半身をたくましくしたいガリガリの方に特におすすめの筋トレメニューです。
ベンチプレスのやり方
- 肩幅よりも「拳1〜2個分」広げ、バーベルを握る
- 腕を伸ばして構える
- 腰が少しアーチになるように腰を浮かす
- 足でしっかりと踏ん張りながら乳首のラインにバーベルを下ろす
- 大胸筋を使って一気に腕を伸ばす
ベンチプレスのコツ
- 手首の真下に肘があるようにする
- 肘を伸ばしきらない
- バーベルを下げる時は肩甲骨を寄せる
2.【下半身】スクワット
大臀筋やハムストリングスなどの下半身を集中的に鍛えられる「スクワット」。
高重量で行えばたくましい下半身を手に入れるので、ガリガリの足がコンプレックスという方はぜひ取り組んでください。
ただし、正しいフォームで行わないと腰を痛める可能性が高いので気をつけてください。
スクワットのやり方
- バーベルを肩(僧帽筋)の上部に乗せる
- バーベルの真下に足を置いてラックからバーベルを持ち上げる
- 肩幅〜少し広いくらいの立ち幅で、つま先と膝が同じ方向を向くように立つ
- 膝をゆっくり曲げながら(つま先と膝の向きは同じ)腰を落としていく
- 頭を真上から引っ張られているイメージで立ち上がる
スクワットのコツ
- お腹に力を入れて上半身をまっすぐに保つ
- 足の中心に常に負荷がかかるように動作を行う
- バーベルが地面に対して垂直に動くように身体を上下させる
- 目線はぼんやりと前を見る
【参考】下半身の筋トレメニュー総まとめ
3.【下半身&背中】デッドリフト
筋トレBIG3の最後の種目は背中を重点的に鍛えられる「デッドリフト」。
「BIG3の中で最も重要な種目」と言うトレーナーも多いほど重要な筋トレメニュー。
デッドリフトは正しいフォームで行わないと腰痛の原因になるので、以下で正しいフォームを確認してください。
デッドリフトのやり方
- 脛(すね)にバーベルをくっつけ、両手でバーベルを持つ
- 肩甲骨を寄せて、胸を張った状態で構える
- 上半身を真っ直ぐに保ったまま、股関節を伸展させてバーベルを持ち上げる
- しっかりと最後まで伸展させたら、ゆっくりとバーベルを下ろす
デッドリフトのコツ
- 肩に力が入らないようにする
- 膝が前に出ないように気をつける
- 呼吸を止めないようにする
【参考】現役トレーナーがデッドリフトの正しいフォームを徹底解説
BIG3のさらに詳しいやり方を知りたい方は「バーベル・ダンベルを使った筋トレBIG3のやり方」をご覧ください。
4.【肩】オーバーヘッドプレス(ミリタリープレス)
肩を集中的に鍛える「オーバーヘッドプレス」。
肩を鍛えると、肩幅を強調できるのでより大きくがっしりとした身体になります。
フォームに気をつけないと、腰に負荷がかかり、腰痛を引き起こす場合があります。姿勢に注意して行いましょう。
オーバーヘッドプレスのやり方
- 広めの幅でバーベルを握り、肩の高さまで上げる
- 腕をまっすぐ伸ばして、バーベルを上に押しあげる
- 腕を伸ばし切りそうになったら、ゆっくりと下ろす
オーバーヘッドプレスのコツ
- 上半身が反ったり猫背にならないように注意
- 軽い重量から始める
- 呼吸を止めないようにする
5.【背中&腕】懸垂
背中を中心に上腕二頭筋や前腕も鍛えられる「懸垂」。
引き上げる動作で背中の筋肉を鍛えるため、背中の厚みが増してスタイルアップにも繋がります。
背中は筋肉量が多いので、鍛えるとガリガリ体型から筋肉質の体に変われますよ。
懸垂のやり方
- 手幅を肩幅より拳1〜2つ分広くして、バーを握り、ぶら下がる
- 胸を張って、ひじを腰につけるイメージで体を上に引き上げ始める
- アゴがバーの高さに来るまで身体を引き上げる
- 広背筋の収縮を保ったまま身体を下ろす
懸垂のコツ
- 体を上に引き上げる時にみぞおちを真上にあげるイメージで行う
- 引き始めは小指側に力を入れて背中を使う意識で行う
- 引き上げると同時に肩甲骨を引き寄せる
【参考】懸垂ができない人でもできるようになる練習方法とは
【参考】自宅でもできる?チンニングスタンドのおすすめ10選!
まとめ:筋トレでガリガリ体型から抜け出そう!
ガリガリ体型から筋肉をつける筋トレメニューを紹介しました。
筋トレをすることで、ただ太るだけでなく健康的に太ることができますよ。
また、筋肉は一朝一夕でつくものではないので、日々コツコツと継続していきましょう。