

徹底したセルフケアと「休む勇気」

柔道は、全身を酷使する競技です。どうしても強い力が入るので、練習やトレーニングをすると筋肉がすごく硬くなってしまいます。毎日ほぐさないとどんどん固まって怪我に繋がってしまうので、練習前と寝る前は、常にマッサージガンでほぐすようにしています。
自分は膝を大事にしています。膝の靭帯を怪我すると1年間試合に出られなくなることもあり、どれだけ実力があっても怪我が原因で苦しむ選手が多いんです。だからこそ膝周りの筋肉をほぐすことを特に心がけています。最近は、ケアをしていると3歳の息子が「僕にもやって」と言ってきます。なんでも真似したがるのが可愛くて。息子に邪魔されながらも、しっかりケアをするのが毎日のルーティンです。

若い時は「人が休んでいる時に練習をやる」という考えで、なかなか休む勇気が持てませんでした。でも、一度大きい肉離れをして、結果が出ない苦しい時期を経験しました。その時に、今までと同じようにやっているだけでは勝てないなと思うようになり、自分の体を大事にして、休息もしっかり取るという意識に変えました。
勇気を持って3日間くらい何もせずに寝るなど、しっかり休むことで動きもモチベーションもすごく高くなりました。そうやって自分をコントロールできたからこそ、本当にギリギリのところで小さい頃から夢見ていた舞台に立つことができたんだと思っています。
自分の柔道を貫く

自分は、柔道をするなら「しっかり組んで投げる柔道」「一本取る柔道」をやりたいですし、それがかっこいいと思うんです
負けると、「もっと安定感のある、守りの技術を身につけた方がいい」という声をいただくこともあります。もちろんそれも大事ですが、そこで周りに流されて自分の柔道がブレてしまうのが一番良くない。たとえそれで負けたとしても、自分の柔道を貫いて負けるんだったら、そっちの方がいい。周りの目を気にせずに自分の思うようにやるというのが、自分の中の強いこだわりです。

やはり自分のやりたい柔道をやることで、モチベーションを高く保てます。「勝ちにこだわって安定した試合をしよう」と思うと、自分の動きも悪くなります。ですが、「投げてやる、投げに行く」という気持ちでいると、自然とやる気も湧いてきます。
試合の時は、家族のためではなく「自分のために、自己中に」やるようにしています。人のためにと思うと、負けた時に言い訳にしたくなっちゃう。全部自分の責任で、自分のやりたい柔道を貫く。それが、柔道をする上で自分が大切にしている想いです。
永山選手にとって休息とは

「よく食べてよく寝る。そして、休むために全力でやり切ること」です。
単純ですけど、何も考えずに好きなことをやるのが一番の休息ですね。あとは、しっかり休むためには、普段の練習やトレーニングを妥協せずにやり切ること。中途半端だと、休んでいる時も「大丈夫かな」って考えてしまうので。「これだけやったんだから休んで大丈夫だ」と思えるように毎日を妥協なく過ごすことが、最高の休息に繋がると信じています。
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